コアワクチン
地域や環境に依らず接種必須度の高い「コアワクチン」。
疾患 | 猫ウイルス性鼻気管炎 | カリシウイルス感染症 | 猫汎白血球減少症 |
---|---|---|---|
原因 | ヘルペスウイルス | カリシウイルス | パルボウイルス |
症状 | かぜ症状(くしゃみ、鼻汁、結膜炎) | かぜ症状(くしゃみ、鼻汁、結膜炎、口内炎) | 発熱(二峰性)、元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢 |
特徴 | 神経内に潜伏し続ける | 口内炎が特徴的、変位が激しいので沢山の種類のウイルスが存在する。 | 致死率が高い。白血球が激しく減少する。若齢になる程死亡率は高い。 |
治療 | 輸液、抗生剤、抗ウイルス薬、インターフェロン | ||
予防 | ワクチン(生、不活化) | ||
感染経路 | よだれ、鼻汁、涙にウイルスが含まれる。それらの接触で感染する。 | 分泌物にウイルスが含まれる。伝搬力が強く、環境中でも長期間生存することができ、人が媒介する可能性がある。 | ウイルスは糞便に排出される。環境中でも数年生存する。通常は外猫、保護子猫の感染が主。 |
消毒 | 通常の消毒薬で失活する。 | 0.1%次亜塩素酸ナトリウム | 消毒薬 0.2%次亜塩素酸ナトリウム 4%ホルマリン溶液 1%グルタールアルデヒド |
備考 | 生涯神経内に潜伏し続けて、ストレスなどで抵抗力が落ちるとウイルスが増え始め症状を出す。人の帯状疱疹、口唇ヘルペスと同じ。 | 沢山の種類がいることでワクチンで完全に予防できない。重度なかぜ症状。症状が治まってもウイルスを1か月から数年排出する猫もいる。 | 一番怖いウイルス。ただ発症はそれほど多くない。 |
ノンコアワクチン
地域やライフスタイルによって、接種するかどうかを個別に検討する「ノンコアワクチン」。
疾患 | クラミジア症 | 猫白血病 | 猫免疫不全ウイルス感染症 |
---|---|---|---|
原因 | クラミジア(細菌) | 猫白血病ウイルス | 猫伝染性腹膜炎 |
症状 | 結膜炎 | 感染症、腫瘍など様々 | 発熱、元気消失、ウェットタイプ、ドライタイプ |
特徴 | 片眼だけの結膜炎を起こす。眼以外の症状を出すことは少ない。若齢で多い。純血種で多い。 | 感染すると治癒しない。平均寿命が2.4歳といわれている。 | 感染すると治癒しない。 |
治療 | 抗生剤 | なし | なし |
予防 | 不活化ワクチン(発症を防げない。症状が軽くなる) | 不活化ワクチン | 不活化ワクチン(検査で陽性が出るため、感染猫と区別がつきにくい。) |
感染経路 | 伝搬には猫同士の密接な接触が必要。目ヤニに注意。 | 唾液や鼻汁にウイルスが含まれる。毛づくろいや同じ食器の使用などで感染する。 | 喧嘩によるものが主。交尾や親から子への感染はまれ。 |
消毒 | 環境中では生きられない為、消毒などは効果なし。 | ||
備考 | あまり命にかかわるものではない。 | 基本的には子猫で感染していることが多い。成猫での感染成立の可能性は低い。検査には感染後早くて1か月、通常2か月後の抗体検査で判断する。(保護してすぐに検査をしても確かではない) | 発症すると予後は悪いが、発症する猫は少ないと考えられる。 |
他にも、今のところワクチンでは防げない感染症として「猫伝染性腹膜炎(FIP)」もあります。
FIPは猫コロナウイルスというウィルスが原因なのですが、このウィルス自体を持っている猫は比較的多くいると考えられています。猫コロナウイルスに感染した猫体内でウイルスが変異しFIPを発症のですが、今のところ治療法はないのが現状です。
ワクチンの種類と必要性に関して
・猫のワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがある。
・生ワクチンは無毒化した生きたウイルスが入っていて、感染したときと同じ動きを体内ですることから予防効果が高い。
・生ワクチンで発症する可能性があるといわれている。
・不活化ワクチンは死んだウイルスの破片が入っていて、猫の免疫がその形を覚えることで効果が出る。
・不活化ワクチンの効果は長く続かない為毎年接種する必要がある。
・成猫で生ワクチン(3種)を接種した場合は3年1回の接種でも問題ないが、頻繁にホテルなどに預ける場合は3年未満での接種も必要。
・生ワクチンは無毒化した生きたウイルスが入っていて、感染したときと同じ動きを体内ですることから予防効果が高い。
・生ワクチンで発症する可能性があるといわれている。
・不活化ワクチンは死んだウイルスの破片が入っていて、猫の免疫がその形を覚えることで効果が出る。
・不活化ワクチンの効果は長く続かない為毎年接種する必要がある。
・成猫で生ワクチン(3種)を接種した場合は3年1回の接種でも問題ないが、頻繁にホテルなどに預ける場合は3年未満での接種も必要。
猫を感染症から守る意義
・猫の感染症を予防することは人が猫にしてあげられる最も重要なこと。
・一度かかると治らないもの、治すことが困難なものがあるため感染症予防は重要。
・猫の感染症の中には人が感染するものも多いので、動物と安全に暮らす為のマナー。
・猫の感染症は屋外で生活している野生猫では一般的で、猫は野生として屋外に生活している子が多くペットとして飼育している猫の多くが野生由来の子である為、感染症のリスクが高い。その為猫同士の交流は犬に比べより注意しなくてはならない。
・感染症は人が伝搬することも多いため、飼い主は感染症をよく理解している必要がある。
・一度かかると治らないもの、治すことが困難なものがあるため感染症予防は重要。
・猫の感染症の中には人が感染するものも多いので、動物と安全に暮らす為のマナー。
・猫の感染症は屋外で生活している野生猫では一般的で、猫は野生として屋外に生活している子が多くペットとして飼育している猫の多くが野生由来の子である為、感染症のリスクが高い。その為猫同士の交流は犬に比べより注意しなくてはならない。
・感染症は人が伝搬することも多いため、飼い主は感染症をよく理解している必要がある。
感染症の観点から猫のお世話をする際の注意事項
・人が伝搬する可能性があるため、自宅、外出先での猫との接触では注意が必要。
・毛でも真菌などは伝搬することを認識する。
・世話をしている期間は屋外の猫を触ったりしない。
・自分の子にも病気を伝搬する可能性があることを認識する。
・毛でも真菌などは伝搬することを認識する。
・世話をしている期間は屋外の猫を触ったりしない。
・自分の子にも病気を伝搬する可能性があることを認識する。